〈企業連携授業〉モトラボ-EJ主催バイクのサブコンピューター技術講習会開催!
皆さん、こんにちは
今週行われた二輪自動車整備科2年生を対象の企業連携授業のご紹介です。
鈴鹿8耐でもお世話になっているモトラボ-EJ様より代表の江島氏と店長の浅田氏をお迎えしバイクに搭載するサブコンピューター技術講習会を開催しました。
現在、販売されているオートバイは車と同じような電子制御のトラクションコントロールや電子スロットルなどを搭載した大型バイクも増えるとともに、環境問題に伴う排ガス規制や燃費向上の背景からキャブレターからFIやEFIと呼ばれる電子制御燃料噴射装置(インジェクション)を搭載した車輌が多くを占めるようになり、現場ではキャブ車よりインジェクション車を調整することが多くなっているとのこと。
電子制御スロットルシステム(Drive-by-wire)とはアクセルペダル(アクセル・スロットルレバー)とエンジンのスロットル間を従来のように物理的にワイヤーで繋ぐのとは異なり、電気的に接続して制御する機構で、本校の実習車でもTOYOTA AQUAやMAZDA CX-5などの現行の車には電子制御スロットルが搭載されています。SUZUKIの技術講習会でもGSX-1000Sにもトラクションコントロールなどの電子制御が満載でしたね。
今回ご指導いただくサブコンピューターとは、ECU(エンジンコントロールユニット)と車体との間で、ECUの制御信号と情報を任意に改変させる装置のこと。鈴鹿8耐などのレース現場のノウハウが豊富なモトラボ-EJのエンジニアの方よりサブコンのコンピューターによるセッティングについてご指導いただきました。
「モトラボEJ」ではレースで培った技術をフィードバックし、プロユースの本格的なカスタム・チューニングも行っておられます。
ショップではシャーシダイナモでパワーチェックをするなどのきめ細かいサブコンセッティングとサポートを行っておられ、今回の講習内容もかなり専門的な技術講習となり、セッティングではパソコンを操作し、セッティングを変更することで排気にどのような変化が見られるかをO2センサーなど排気ガスの測定器を使いながらチェックしていました。
また、講座では並行して日本仕様のバイクの構造を詳しくご紹介いただきレース仕様との違いや市販車にスポーツマフラーを装着した際に、排気効率がトルクなど車体の制御にどのような影響が生じるかなど様々な事例とともに整備士の目線でいろいろご指導いただきました。
浅田氏からはバイクも車も電子制御が進んでいるがパソコンがなくてもBluetooth対応のスキャンツール使いECUの情報をスマホ対応アプリでチェックしたりできるので、自分のバイクや車の電子制御の情報をゲーム感覚でスマホを活用しながら慣れ親しんで、モービル新しい楽しみ方も知りながらお客様に多くの提案をできるように、もっと進んでデジタルデバイスなどに関心を持ってもらいたいと講評を述べておられました。
お忙しい中、本校の職業実践授業の取り組みをご理解を賜り、熱心にご指導いただいたモトラボEJの江島代表と浅田店長に厚くお礼申し上げます。
講習会の様子はこちら