〈企業連携授業〉株式会社レオタニモト様主催技術講習会!
皆さん、こんにちは
職業実践専門課程の二輪自動車整備科の学生を対象に行われている企業連携授業のご紹介です。
本日は京都市右京区西院に本社を置く、株式会社レオタニモト主催の技能講習会が開催されました。
株式会社レオタニモト様はHONDA、 YAMAHA、KAWASAKI、SUZUKI、HARLEY-DAVIDSON、 PIAGGIOの正規代理店を京都・大阪に展開なさっておられます。本校には毎年、採用や技術指導でご協力いただいています。
講習会の前半ではHONDA、YAMAHA、KAWASAKI、HARLEY-DAVIDSONのそれぞれの専任メカニックの方々より各メーカーの特徴ある構造や制御についてお話しを伺いました。
HONDAではCRF1000LやGOLD WING、X-ADVやNC750などに搭載されているDCT(Dual Clutch Transmission)について紹介がありました。
YAMAHAからはモーターショーで華々しくデビューしたNIKENに搭載されるLMW(Leaning Multi Wheel)の構造の紹介。NIKENはフロント2輪、後輪1輪でヤマハ独自のパラレログラムリンクを用いたサスペンションとNIKENに特徴的なステアリング機構LMW アッカーマン・ジオメトリを採用しています。バンク角を45度に設定した2軸ステアリング機構を新たに採用しスポーツバイクに匹敵する旋回性能をもつ車両。
KAWASAKIからは8耐でもおなじみのNinja1000の車両にも搭載されているIMU(慣性計測装置)とKVCS(Kawasaki Vehicle Communication System)について紹介がありました。
HARLEY-DAVIDSONからは特徴的な空冷OHVエンジンやベルトドライブについて紹介があり、各社とも後半は実車でご指導いただきました。
ここからは実習場に搬入された車両を用いて実技指導が始まりました。
HONDAではCRF1000L Africa Twinを使用してホンダ2輪車用DCT(Dual Clutch Transmission)の操作を実際に見ながら学んでいました。DCTは既存のマニュアル・トランスミッションをベースにクラッチ操作と変速操作を自動化した二輪のオートマチックシステム。実際にエンジンをかけながら減速時の変速など様々な作動状況での制御を紹介していただきました。
YAMAHAのLMWの構造紹介ではトリシティ125の車両でフロントサスとステアリングを分解しながら特徴的な作動状況や組み付けの際の整備ポイントをご指導いただきました。
KAWASAKI車両の実習では整備の現場では必ず利用するメーカー専用の外部診断機KVCS(Kawasaki Vehicle Communication System)を実際の車両に接続して、故障診断や始動状態のエンジンをKawasaki Smart VCIでモニタリングしながら情報がどのようにパソコンに表示されるかなどをご指導いただきました。