海外研修へ行ってきました!⑧ 青いフェラーリの話
ほりかわ祭があったり、実技試験があったりとバタバタ・・・
ブログの更新に時間が掛かってしまいました。スミマセン
さて、前回の「海外研修に行ってきました!⑦」の最後の画像の答えから
1967年式 Dino206GT
大変有名な車なので直ぐに解った方も多いのではないでしょうか。
65°バンクのV6エンジンを搭載したフェラーリ初のミッドシップの2シーターで
生産台数は152台のみなので大変希少。
更にV6エンジンを搭載した市販車としてはフェラーリ唯一です
車名の由来となったのがエンツォの息子であるアルフレード・フェラーリの愛称「アルフレディーノ(ディーノ)」
彼はモデナの工業高校からボローニャ大学へ進み、
自動車工学を学びフェラーリに入社しましたが24才という若さでこの世を去ります。
ディーノが病床にて考案したとされているのが206GTに搭載されているV6エンジンなわけです
フェラーリ社はV6という小型のエンジンを搭載した市販車という事で
新ブランド「Dino」として発表しました
画像見てもらえば何処にもフェラーリのエンブレム(ブランシングホース※詳しくは前回のブログを見て下さい)が付いていない事が解ると思います。
自分の後継者として期待していた息子を失ったエンツォが、
その息子が携わったスポーツカーにDinoというブランドを付けて世に送り出した。
執務室のディーノの遺影からもその想いが伝わってきます。
少ししんみりとした話になってしまったので、気分をかえて
これは生家に展示されていたフェラーリF1 156-85
1985年のF1GPで使用された車両。カー№27のドライバーはミケーレ・アルボレート
1500cc・V6ターボで最大出力950CV(約700KW)を誇り、この年に2度優勝しています
(※CVはPS・馬力のイタリア表記です)
続いてはこちら!
F150の開発車両!
プレスラインや車体の形状をライバル社に知られ難いようにするデジタルカモフラージュがされたままで展示してありました
V12エンジンで6262cc・963CV(約710KW)
2002年に創始者エンツォ・フェラーリの名を冠して命名された名車「エンツォ」の後継車として開発されました
そんな新旧のハイパワーマシンを抑えて中央に展示されていたのがコレ
なんの写真か解りますか?
ヒントはエンツォの執務室の画像にあります。
正解はコレです
フェラーリ製のパワーボートです
そういえばランボルギーニのミュージアムにもパワーボートの展示(展示用小型モデル)がありました
自動車の製造開発だけでなく、エンジンサプライヤーとしても。
日本の自動車メーカーと少し違うところですね
(※日本のメーカーでもサプライヤーとしてエンジンを海外へ輸出している会社はあります)
その船(船と呼んでいいのかも微妙ですが…)を観察していると
エンジンに取り付けられている気化器(キャブレタ)が目に留りました
その昔、一世を風靡した?ウェーバーキャブ。
日産と合併する前のプリンスで製造されていたスカイラインS54Bに搭載されていた事を思い出します
S54Bは、まだ私が生れる前に市販された名車です
この車に関しても語りたい事は山ほどありますがフェラーリから離れてしまうので今回は止めておきますね
こちらはKERS(カーズと発音される事が多いです)
簡単に言えばプリウスやアクアに代表されるハイブリッドシステムです。
フェラーリのKERSは2009年にレース(F1)にて投入され、2010年からスポーツカーにも搭載されました。
現在、F1ではKERSを進化させたERS(アーズ)が使われています
搭載方法による種類や制御方法については一級自動車整備科で学ぶ事になりますので、
授業の題材としても良い展示でした
次回はいよいよフェラーリミュージアムです!