11月のオープンキャンパスの様子です。マクラーレンがやって来た!
皆さん、こんにちは
先週末は滋賀では雪もチラつくような寒い日になりました。
皆さん、季節の変わり目、体調には十分注意してくださいね。
さて、この週末のオープンキャンパスは京都、大阪、兵庫、神戸、奈良、名古屋でアルファ ロメオ、フィアット、アバルト、アストンマーティン、ジャガー、ランドローバーなどヨーロッパの正規ディーラーを展開する八光カーグループ様とのコラボイベントを開催しました。
八光自動車工業よりアルファロメオやフィアットの整備士として経験を積み、現在、マクラーレンの整備を担当されているメカニックの方を講師に迎え、スーパーカーの整備についてご紹介いただきました。
YIC京都の3号館1Fの総合整備実習場に搬入されたイギリスのマクラーレン・オートモーティブ(McLaren Automotive)製 McLaren 720S。
2017年3月スイス・ジュネーブモーターショー2017ではじめて姿を見せた空力特性を活かしたグラマラスボディのマクラーレンの新型フラッグシップの車
ちょーかっこイイ〜です。
エンジンは昨年やってきたMP4-12Cに搭載されていた3.8LV型8気筒ツインターボエンジンから、新型エンジンの4.0LのM840T型が搭載され、720馬力を誇る。解説では低速域がやや鈍いと言われるターボエンジンの特性が、この車両では部品の41%を新設計され、レスポンスを向上させたツインスクロールターボと低速域から爆発的な加速を見せるそうで、0−100km/hを2.9秒で到達し、最高速341km/h。
はやっ。
これだけのパワーをコントロールする制御面では電子制御の7速デュアルクラッチのトランスミッションと電子制御スタビリティ・コントロールなどと組み合わせ、720馬力の車をどんなレベルのドライバーが搭乗しても容易にコントロールすることができるそうです。
車両の下部のメンテナンスカバーを外し、エンジンのレイアウトを見ながらエンジニアの方からよくある一般車両との構造の違いをご説明いただきました。
日本車のようにエンジンに様々な発電機やエアコンプレッサーなどの補機類がベルトでつながるような構成ではなく、ミッドシップにマウントされたエンジンからのびるドライブシャフトの駆動に併せ、左右に配置されるなど、多くの国産車にあるようなレイアウトではないことが紹介されました。
ヘッドランプ下のインテークからはエンジンを冷やすオイルクーラーに空気が供給され、ボディを通る空気を効率良くドア周りから側面後方へ流し、エンジンに空気を取り込むようにデザインされ、リアスポイラー、リアバンパー下のディフューザーとともに強烈なダウンフォースを発生させて走行を安定させている構造なども紹介していただきました。リアのボディ下には大きなディフューザーが奢られており、実際にユーザー様対象の走行イベントで雨の中、路面の濡れたサーキットを走行した際、しっかりと空気を捉え、ダウンフォースを発生させた720Sは、車両の後ろに3mの水柱を上げながら走行していたとも伺いました。
まさに公道を走るレースカー。まさにF1マシンがウェットのサーキットで見せるようなお話。
総重量もヴィッツやフィットのような車両重量に相当する重量で、ミッドシップマウントされた720馬力のエンジンとエアロダイナミクスをまとったカーボン製のボディに学生スタッフたちの目もずっとキラキラしっぱなしでした。
ブレンボ製のカーボンでできたブレーキディスクの軽さと部品の価格に学生たちもびっくり!
油圧制御の足回りについても、より軽量化を目指したモノづくりについてもいろいろと興味深いお話を伺いました。
ご参加いただきました皆さま、本当にありがとうございました。
ぜひ、自動車整備士への進路をご検討いただけると幸いです。
今後もYIC京都のオープンキャンパスにお越しくださいね。
この度、お忙しい中、ご協力いただいた八光自動車工業の皆様に厚くお礼申し上げます。